ばけまなび

化学について書きます あとは雑記

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11か月目ブログを続けた感想 感謝

どうもたかおです。

今回も雑記形式で書かせていただきたく思います。

今月もブログを更新できませんでした。

ブログを更新しなければ、と思いいくつか企画を立てていたのですが、結構ぽしゃってしまったので、一つ簡単にネタを消化したいと思います。

自由研究ネタ

片栗粉を水に大量に分散させると、ダイラタント流体というちょっと変わった流体になることが知られています。ゆっくり力をかけると、ドロッと液体のように流れますが、上から速いスピードで叩きつけたり、棒を突っ込んで素早く引っ張ると、あたかも固体かのように振る舞うのです。こういった現象のことを「ダイラタンシー」と呼びます*1YouTube界のレオロジスト(レオロジーを研究する人)として私が尊敬している「はじめしゃちょー」も、ダイラタント流体をもちいた実験をしていました。どういう現象か、見てみたい方は一度YouTubeで調べてみると良いかもしれません。*2

しかしながら、ダイラタンシーが起こる「境目」ってどこなんでしょう。みんな片栗粉を水に混ぜ混ぜして、「わーダイラタンシーだーすっごーい」というばかりで、どういう条件下でダイラタンシーが発現するか、はっきりわからないのではないでしょうか*3

 

こういった背景から、ダイラタンシーが発現する際の

①片栗粉分散液の濃度

②衝撃を与える速さ(衝撃の大きさ

といった条件は一体何なのかを調べることを目的とし、

 

「ダイラタンする5秒前」

 

と題して、高校生張りの実験を、5時間かけてやりました。装置も頑張って作りました。貴重な休日をつぶしました。トホホ。

 

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実験に用いた装置(組み立て前)と試料 

 

しかし(想像に容易いですが)実験の絵面は地味、得られた結果も地味(私としては結構意外な結果でもありましたが.....)、データの解釈も少し困る、という何ともネタにし難い結果となってしまい....お蔵入りさせていただきました。

 

ブログのネタとしては残念な結果となりましたが、限られた物品の中で装置を組み立てて、かなりラフな条件でいかに情報を取り出すかと頭を捻るひと時は、大学でやるような実験とはまた一味違った面白さがあります。お陰様で童心にかえって楽しむことができました。組み立てた装置(総額1500円)は分解して保管してあるので、来年あたり子供でもできるレベルに落とし込んで「これで君も自由研究は完璧だ!」みたいなありがちな記事を書けたらなあ、と思います*4

 

ここまでつらつらと書いてきましたが、インターネッツをみた時に「なぜダイラタンシーが起こるのか」みたいな記事もよくあります。こういった記事の中には、時々通説から外れた記事もあります。これは仕方がないのかもしれません。「なぜ」の部分もよく分かっていないところが多い、というのが現状だったりしますしね*5

 

次はこの辺のカニズムで記事を書こうかな...?ってここまで書いて思いました。

 

社会人5か月間やりましたが社会難しい...

ちょっと難しいなと思うことを3つばかり書いておきます。

1. 話しかけるタイミング

「何かあったら報告してください」とは言われますが、いつ見ても忙しそうな上司に話しかけるのは至難の業です。最近はパソコンの打鍵音が途切れた瞬間に話しかける、みたいなことをしていますが、いつタイミングを外してしまうかと思うとおなかが痛いです。音ゲーの判定より厳しいのでは、と個人的には思っています。

 

2. 失った信頼を取り戻す

仕事し始めたばかりというのもありますし、天性のおっちょこちょいが不幸して、ちょくちょくミスをします。割と小さなことから大きなことまで動かす力だヤ〇マーディーゼルやらかします。「ああこの人はこんなミスをする人間なんだ」と思われ続けた時に、この人に仕事を任せたくないなあと思われてしまえば仕舞です。同じミスを繰り返していないのはまだ幸いですが、この辺を制御していくのは時として難しいなあと思います。

 

3. 職場の文化を理解する

職場には部署ごとの文化というのが必ずあって、それは往々にして明文化されていません(し、教えてもらうものでもなさそうです)。それをうまく理解して、部署になじんでいく、という工程を今まさに踏んでいるのですが、なかなかに苦労します。気づいた時に、これであっているか?ということを確認するよう心がけていますが、まだまだ慣れないですね。

 

自分を律することを辞めてしまえば、たちまち会社(社会)への相溶性を失って、ブリードアウトしてしまいます。自分の嫌なところを見つめ続けていると本当に気分が悪くなりますが、この歩みを止めるという選択肢は夢の延長上にはないので、やるしかないですね。

 

すべては自分のうちに、すべてを乗り越えていきます。

 

最後に

自由研究で思い出しましたが、スライムの記事がよく読まれた月でしたね。小学生がスライムづくりに勤しんでは、マジックで丁寧にまとめていたんだろうと想像したときに少しだけほほえましく思いました。

neuechemikalie.hatenablog.com

よくできた記事だなあ....(自画自賛)。

こんな感じで、誰かの役に立てるような記事、責任を果たせる記事を残していきたいところですね。

 

それではみなさん、今後ともニッチの殿堂、ばけまなびを御贔屓に。

 

では

 

 

*1:ダイラタンシーについて、わかりやすいうえに正確な記事を紹介しておきます。https://shibayama.issp.u-tokyo.ac.jp/one_point/files/shakegel.html

*2:https://www.youtube.com/watch?v=XsHkRqyeHaQ

*3:私は数値として知らないので、皆さんもそうだろうと勝手に思ったのですが、どうなんでしょう。若い人は脱ゆとりしているので、知っているのかもわかりません。その時はごめんなさい。

*4:おそらく書かない

*5: この本参照、レオロジーという学問を、イラストや実際の製品なんかで極めて平易に紹介してくださっているいい本です。どうでもいいですが、アフィリエイトリンクではありません。