【2020年】化学のトピックス
年が終わるという実感、皆無です。皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
どうもたかおです。
はじめに
私にとって2020年は、生活の多くの部分を化学が占めた一年だったと感じます。趣味で化学のことを調べ、仕事でも化学と関わり、毎日が充実していました。
そんな化学充だった私にとって「2020年興味深かった化学のトピックス」をいくつか振り返っていきたいと思います。あくまで私の興味なので、社会的インパクトなどは考慮していないことを注記しておきます。また、あまり具体的な話には踏み込みません。ざっくりとしたトレンドや、大学での研究などの概要にのみ触れます*1。
2020年興味深かった化学のトピックス
マスクなど
2020年12月現在もなお猛威を振るう某感染症ですが、4月ごろはマスクや消毒液をはじめとした衛生用品が不足し、深刻な状態でした。
この需要増を受けて、マスク部材を手掛ける国内メーカーは増産体制を整え始めましたね。マスクのフィルターにあたる不織布を生産する繊維メーカーや、マスクの鼻当て(ノーズフィッター)のを作る化学メーカーが増産を発表するたびに、企業名が新聞の見出しを飾ったのは今も記憶に新しいところです。この時に化学が世界を支えているという実感を改めて得ました。
プラスチックとのかかわり方
レジ袋の有料化が政府によって義務付けられ*2たのも2020年7月の出来事でした。目的としては①石油資源の節約 ②プラスチックの環境流出防止(マイクロプラスチック問題を念頭に)の二点が上げられていた気がします。
この時にプラスチックへの向き合い方を改めて考えた方も多かったのではないでしょうか。
2020年のメーカーの取り組みとしては
- 生分解性プラスチック製品の開発
- バイオマスプラスチック製品の開発
- 廃プラスチックの再資源化(リサイクル)技術
に分類されているように感じました。
その中でも個人的に印象的だったニュースは、NEDOが企業と協力して着手した技術開発についてです。
資源が循環する仕組みをうまく形成できれば、環境面でも資源面でも大きく解決に近づくかもしれないと考えているので、成功することを期待しています。
脱炭素に向けて
2050年までに脱炭素社会を実現することが総理大臣によって表明されました。脱炭素社会とは温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量が実質ゼロとなった社会のことを指すと認識しています。
化学関係の企業では、例えば、①既存の発電設備を現在主流である石炭発電から置き換えたり、②発生したCO2を回収してメタンに変換・再利用するなど、プロセスの革新でトータルでのCO2排出量をゼロにしたりする*3ことを試みているようです。今後も類似の取り組みが各企業で進められていくと想像しています。
また、CO2からペットボトルの原料であるテレフタル酸の原料「パラキシレン」を製造する技術の開発が目を引きました。
www.u-toyama.ac.jpwww.sankeibiz.jp
CO2を炭素源(要はプラスチックをはじめとした有機材料の原料)とする取り組みは興味深いですし*4、より現実味を帯びたらどうなるか、気になるというところが個人の感想です。
さいごに
今年面白かったと感じたトピックスを思い起こして、2020年の化学を振り返ってみました。ゴミみたいな文章を錬成してしまいかなり後悔しています。不勉強、知識不足を自ら露呈する行為は果たして許されるのか。
皆さんが2020年に面白い!と感じた化学のトピックは何だったでしょうか?
来年はどのようなことを化学に期待しますか?
アカデミックな話題から企業よりの話までいろいろあると思いますが、是非コメント欄で教えてください。
では